Saturday, May 8, 2010

最底辺の10億人 最も貧しい国々のために本当になすべきことは何か?

貧困を克服するための経済学の話になると必ずといって上がってくる教授。ジェフリー・サックス教授とポール・コリアー教授。
目的は同じなのだけれど、二人の意見は少し違っているところがある。それがまた面白く、勉強になる。

最底辺の10億人 最も貧しい国々のために本当になすべきことは何か?
ポール・コリアー (著) 中谷 和男 (翻訳)
日経BP社


貧困から脱出を難しくさせている以下の4つの罠をあげ、それを元にどのように対策すべきかを説いている。
・紛争の罠
・天然資源の罠
・内陸国の罠
・悪いガバナンス(立法、司法、行政に及ぶ広義の統治)の罠
彼の提案する援助のあり方(大型援助として少なくとも10年間援助し続ける)などは非常に大胆だが、同時に全世界中が国をあげて対策するしかないのだろうかと考えさせられた。

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