Sunday, September 11, 2011

グランズウェル

先日、あるソーシャルテクノロジーを活用したビジネスに関するセミナーに参加した際、この本の名前が出てきた。ちょっと高いけど、思い切って購入。

グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略 (Harvard Business School Press)
翔泳社
シャーリーン・リー (著), ジョシュ・バーノフ (著), 伊東 奈美子 (翻訳)


グランズウェルとは、訳すると「大きなうねり」。ここ最近起こっているソーシャルテクノロジー(SNS、YouTubeなど)を使って企業や製品を語り、格付けし、選択する社会現象のこと。
どのように変化してきて、現在このグランズウェルが重要となっているのか。
グランズウェルを活用して、顧客との良好な関係を築き、それをビジネスに活かす方法を、様々な調査結果を元にしてこの本で述べている。
現在のこの現象を、様々なデータと事例とを用いて体系的に述べているものとして、非常に説得力のある良い本ではないかと思う。
最近、このような社会現象を見ながら一つ思うのは、顧客との良好な関係というのはビジネスの上で非常に重要なことであり、それは以前も同様であったのではないだろうか。確かに以前はマスメディアに代表されるように、企業からの一方的なメッセージの送信が多かったが、顧客を大事にする企業が生き延びてきたのは事実だと思う。
ソーシャルテクノロジーが出てきたことによって、顧客と関係を築く方法に新しい形が入り、それは非常に早いスピードで強力な力をもったものと言えるのではないかと思う。

続けて「エンパワード」を読んでみようと思う。

告白

「私の娘は、このクラスの生徒に殺さたのです。」
この衝撃的な言葉が印象的な映画PV。誰かのレビューで、最後の結末が意外。というのがずっと気にかかっていたので、それを確かめたかった。

告白 [DVD]
松たか子 (出演), 岡田将生 (出演), 中島哲也 (監督)


ざわめいた中学校のクラスの生徒。その中で、ただ淡々と語る先生。
今学期で教師を辞めるという。そして、その更にその口から衝撃の言葉が。
「私の娘は、このクラスの生徒に殺さたのです。」
その言葉には裏打ちされた事実と、そして犯人に対する憎しみ。
そして復讐のために彼女はある行動に出る。
これが、森口先生の告白。

映画は、犯人となったこ子供達や彼らに関わる人達の告白もあり、被害者の親である先生からの視点だけではなく、色々なの視点でこの事件を語っていることが、私はすごく良いと思った。
決して、単純な動機でこの事件が起こってしまったわけではないということ。
しかし、被害者の親にしてみれば、なぜそれが自分の娘に対して行われてしまったのか、納得のいなかい話だと思う。
少年法で守られ、例え人を殺しても有罪ではなくなってしまう。そんな現状を受けて行った彼女なりの復讐の方法。正直、それは非情で怖いとも思える。
ただ、最後の場面を見て、彼女の復讐は、彼女なりの子供達への愛を持った形ではないかと思ったのは私だけだろうか。彼ら達を、本当の意味で(心から)更生させるために。

最後に、やっぱり最近の子供達は怖い。いや、孤独で確かな愛に飢えているのかもしれないが。