Friday, June 26, 2009

なぜ誰もネットで買わなくなるのか

e-businessの問題点について調べるために、失敗事例を調べてみようと考え、探し出した本。
ネットバブル時の話が多いが、なかなか面白い。おすすめである。


なぜ誰もネットで買わなくなるのか -米国eビジネスの失敗に学ぶ-
ロジャー・D・ブラック・ウィル クリスティーナ・ステファン 著
島田洋介 訳
ダイヤモンド社


ネットバブルの際には、数多くの企業がインターネット販売に挑戦しようとして失敗した。その米国での失敗談を数多くあげながら、その問題点とそしてeビジネスを成功に導くキーワードを述べている。

この本を読む中で、eビジネスに大事なことは、顧客満足・収益確保・ブランディングなど、経営における基本的な事項ではないかと考えられる。eビジネスだと、立ち上げのための費用(店舗など)は削減できるからと安易に考えてしまいがちである。確かにそれはそうなのだが、その考えだけに、顧客のニーズを把握することや、収益を確保できる構造にしておかないと、すぐに失敗してしまう。立ち上げることは簡単でも、それを続けていくこと、そして成功に導くことは決して簡単ではないということが感じられた。

なぜ誰もネットで買わなくなるのか―米国eビジネスの失敗に学ぶ

Tuesday, June 23, 2009

チームバチスタの栄光

初めてこの映画を見たのが、もう2年くらい前になるだろうか。あまり興味はなかったのだが友達に誘われて見たら、その虜となってしまった。それ以降、ずっと小説を読みたい読みたいと思い続け、やっと手にした。

チームバチスタの栄光
海堂 尊 著
宝島社文庫

東城大学医学部付属病院の「チーム・バチスタ」は心臓移植の代替手術であるバチスタ手術専門の天才外科チーム。ところが原因不明の連続術中死が発生し、万年講師で不定愁訴外来の田口医師に内部調査始める。更に、厚生労働省の変人役人白鳥により、思わぬ展開に。

面白い!!その一言につきる。
元々、推理小説は大好きなのだが、さすがに現役医師が書いただけあって、手術の様子などのリアルな医療現場の様子がすばらしい。実際は知らないが、すごく引き込まれていく。
彼の作品を読み干してしまう勢いだ。。。(笑)




Monday, June 8, 2009

ウェアラブル・コンピュータとは何か

これは、単純に非常に面白い技術だと感じた本である。

ウェアラブル・コンピュータとは何か
板生清著
日本放送出版協会


コンピュータが小型化し、携帯電話など持ち歩くタイプのコンピュータが出現し、人間に寄り添うコンピュータが出現。そして、現在はキーボードなどのインターフェイスが不要となる
ことで、人間との距離が更に近づいている。今後は、究極の「着るコンピュータ」から「着る機械」への転化するであろうということで「ウェアラブルファッション」が紹介されている。

この「ウェアラブルファッション」が私の目を引いた。まずは、「パワードスーツ」と呼ばれる装着型のスーツ。「ロボットスーツ」や「マッスルスーツ」などと呼ばれることも。これを付けることにより、自分の力が倍増。自分の体に負担をかけることなく、動いたり重いものをもったりすることができる。これは介護分野で応用がきく。ただ、見た目はかなり重装備で、まだ日常的に使い物になるとは思われないが。
そしてきました「ウェアラブルファッション」。ITと衣服を一体化しているもので、プレイヤーや携帯電話が内臓されたジャケット。「着るディスプレイ」といわれ、衣服に様々な模様や動画を表示できるもの。消防士や現場作業員の安全確認用、企業の広告用が活用できると書いている。服に液晶ディスプレイを表示するタイプも開発されているらしい。おそらく考えられる用途としては上記のとおりであろう。

非常に面白い!!
ただ、そこまでする必要が本当にあるのかという点では、個人的には少々疑問を感じるのである。

ユビキタスとは何か

授業のレポートでユビキタスをまとめていた中で出会った一冊。

ユビキタスとは何か
坂村健著
岩波新書


日本における「ユビキタス」の始まりである「どこでもコンピュータ」という考えを提唱した坂村教授が書いた本。ユビキタス・コンピュータの考え方から、ユビキタス社会の目指すもの、具体的な構想や実証実験までがまとめられている。

日本において、このような考えを早い段階でもって研究を重ねていらっしゃることに驚くと共に、感銘を覚えた。坂村教授の実験で面白いと感じたものが、国土交通省と共に行っている「自律的移動支援プロジェクト」である。これは、ICチップの技術を活かして障害を持った人でも安心して街を歩ける仕組みを作ろうと行っている。具体的には、点字ブロックと、白杖にICチップを組み込み
歩くと、今、どこにいるのか、どの方向に行けばよいのかを音声が聞ける機械で教えてくれる、道案内してくれるというものである。

ユビキタス社会とは、だれでもどこでもコンピュータが使える社会であると言われている。それも、コンピュータを使っていることを意識せず、ストレスを感じずに生活をしていける状態である。私は、現在のユビキタスは、どちらかというと健常者に向けたものが多いのではないかと感じていた。しかし、だれでもであるから、障害を持った人や高齢者などには特にユビキタスの技術を利用できるような仕組みであるべきだと考えている。
坂村教授の取組みは、私のその考えに非常にマッチした取組みであった。