Sunday, May 29, 2011

マネー・ボール

マネー・ボール
マイケル・ルイス (著), 中山 宥 (翻訳)
ランダムハウス講談社


メジャーリーグの球団、アスレチックスは経済的に貧しく、選手にそれ程よい年棒を渡しているわけではないが、成績は良い。その秘密にせまっている。

正直なことを言うと、期待していたよりは少々物足りなさが。
たぶん、私が野球にあまり関心がないからだろうか。メジャーリーグのことがよく分からないからか、非常に事細かく状況が書かれているのだが、よく分からないまま進んでしまった。
ただ、確かに言えることは、アスレチックスの選手獲得や育成(使い方!?)方法が明らかに他とは違っていて、それは従来とは型破りな方法であるこということ。データに基づいた論理的な方法を用いているということと。それは、今のビジネスの世界にも言えることであるとである。

私が20歳のときに知っておきたかったこと

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
ティナ・シーリグ (著), Tina Seelig (原著), 高遠 裕子 (翻訳)
阪急コミュニケーションズ


「いま、手元に5ドルあります。2時間でできるだけ増やせと言われたら、みなさんはどうしますか?」
彼女のこの講義のやり方に非常に衝撃を受けた。素晴らしい。こんな風に生徒達の創造力を引き出すなんて。。。 

私の子供の頃もそうだったけれど、何かにおいても必ず正解というものが存在していた。あるべき姿、道が示されていて、それに沿わないと何かダメなことをしているような。
私自身も、中学のときに、家族の想像を絶することを言い、かなり怒られた記憶がある。しかし、今思えば、あのとき決してそのまま実行とは言えなくても、新たな方法を見つけ出す力を持っていたらどうなっていただろうか、、と少し思う。

創造力と行動力。
ピンチはチャンスに変えられる。
ちょっとした頭の使いよう。
今はそれを確かに頭で感じてはいるのだが、実際に行動に動かすとなるとなかなか。。。

裸で生きる2

以前に一作目である「裸でも生きる」を読んだことがあったが、これはその続編。

裸でも生きる2 Keep Walking私は歩き続ける
山口 絵理子 (著)
講談社


一作目は、子供の頃の話から、起業するまでの話が書かれていた。
今回は、起業した後、ぶつかる様々な困難を乗り越えていく話が書かれている。また、ネパールでの事業についてもふれている。

ちょうど凹んでいるときに読んでいた。
山口さんのいいところは、決して自分を大きく見せないところだと思う。ありのままに。
本を読んでいて、誰しも悩みながら生きているんだなーって改めて感じた。少しずつだけど、頑張ろう。

カモメになったペンギン

先程の「企業変革の核心」に書かれていた内容を物語としてまとめた本。
ずっと読みたいと思っていたのだけれども、図書館には全然おいてなくて、結局買っちゃった(笑)

カモメになったペンギン
ジョン・P・コッター (著), ホルガー・ラスゲバー (著), 野村 辰寿 (イラスト), 藤原 和博 (翻訳)


南極でおきている危機に気付いたフレッド。リーダー的存在のペンギンに伝え、危機に対応すべくチームが組まれていく。そこには、ノーノーペンギンのように保守的な人も多くいるけれど、彼らは非常に効果的な方法で仲間ペンギンをひっぱっていく。。。

ペンギンの物語調で変革のポイントについて述べていて、非常に分かりやすい。
ノーノー、ペンギンの扱いは、私にはできるだろうか。きっと無視をして話を進めてしまうだろうな。でも、それじゃぁ、アカンんよね。。。

Saturday, May 7, 2011

企業変革の核心 「このままでいい」をどう打ち破るか

以前に図書館で予約していた本が届いた。今の職場に疑問を感じることが多くて、どうしたもんだかなぁと悶々と感じていたので予約していた本。


企業変革の核心 「このままでいい」をどう打ち破るか
ジョン・P・コッター (著), 村井 章子 (翻訳)


変革成功の8段階のプロセス。
1.危機感を生み出す
2.リーダーチームをつくる
3.ビジョンを掲げ戦略を立てる
4.ビジョンと戦略を全員に徹底する
5.現場に任せる
6.早い時期に成果を出す
7.手を緩めない
8.変革を根付かせる

どうなんだろう、今の職場でできるのだろうか。。。
変革を望むとしても、継続的なアプローチと実行がやはり必要で、長期的にみないといけないんだろうけど、かなり強い意志が必要。
なんだか弱気な私です。

不都合な真実

これが有名になったのはいつ頃のことだろうか。ずっと気になっていたのだが、なかなか機会をもてなかった。


不都合な真実
アル・ゴア (出演), デイビス・グッゲンハイム (その他)


アルゴア元副大統領。
彼が説明する温暖化の内容は、ユーモアもあり、そして非常に分かりやすい内容だった。イラストやアニメをも用い、そして、映像や最新の映像技術をも用いてのプレゼン。温暖化のことだけではなく、そこに学ぶことは非常に多いように思う。

中で引用されていたマーク・トレインの言葉が印象的であった。確かにその通り。
What gets us into trouble is not what we don’t know.
It’s what we know for sure that just ain’t so.
“問題なのは、無知ではない。
実際は知らないのに、知っていると思い込んでいることだ”

パーマネント野ばら

マンデラ元大統領続きなので、少々息抜きにと借りた本。

パーマネント野ばら
菅野美穂 (出演), 吉田大八 (監督)


人々の様々な人生が見えて、でも、あー、人生ってこんな感じなんだろうなぁと思い、ほっこりする。でも、意外な結末。まさか、なおこ自身もまた心の闇をかかえていたなんて。。。
人の人生は、本当に色々ある。最近つづくづ思う。歳を重ねれば重ねるほど感じる。ただただ日々を一生懸命に生き抜く。そういうものなんだなと感じる。

ちなみに、私は管野美穂が大好きである。すごくいい味を出していると思う。

マンデラの名もなき看守

マンデラの名もなき看守
ジョセフ・ファインズ (出演), デニス・ヘイスバート (出演), ビレ・アウグスト (監督)


マンデラ元大統領の映画。知っている人はいるだろうか。
これもまた非常に感動する話だと思う。
アパルトヘイト時代、黒人はみなテロリスト・共産主義者であると思いこまされていた中で、幼い頃に現地人と関わり合ったことのある看守が、マンデラと出会うことによって、次第にマンデラに惹かれ、彼らの思いを理解をしていく。

少々誇張された部分もあるかもしれない。でも、非常に感動的な内容である。

インビクタス / 負けざる者たち


インビクタス / 負けざる者たち
モーガン・フリーマン (出演), マット・デイモン (出演), クリント・イーストウッド (監督)


実は、2回映画館で観て、さらに最近DVDまで購入してしまった。私がDVDを購入するのは結構珍しいのだが、それくらいはまってしまった。何がか!?
一つは、マンデラ元大統領の寛容な人格が描かれたものであることに惹かれて。そして、南アフリカでの風景・発音が、ジンバブエにいたころを思い出させてくれる。モーガン・フリーマンのAfrican Englishの発音は上手い!非常に懐かしい。これを見ながら、遠い友人達に思いをはせる。

そして、最後に頭に残るのが、マンデラ元大統領が投獄中に心の拠り所となったウィリアム・アーネスト・ヘンリーの詩「インビクタス(不屈)」。

INVICTUS - William Ernest Henley

Out of the night that covers me,
Black as the Pit from pole to pole,
I thank whatever gods may be
For my unconquerable soul.

In the fell clutch of circumstance
I have not winced nor cried aloud.
Under the bludgeonings of chance
My head is bloody, but unbowed.

Beyond this place of wrath and tears
Looms but the Horror of the shade,
And yet the menace of the years
Finds, and shall find, me unafraid.

It matters not how strait the gate,
How charged with punishments the scroll.
I am the master of my fate:
I am the captain of my soul.


クリント・イーストウッド監督にも脱帽である。

A Long Walk to Freedom

もう1年程前になるだろうか。やっとこの本を読破!
ながかったー。政治的な用語が多くて、少々読むのに苦労した。一時期停止したときもあったけど、最近の気持ちの盛り上がりと共に読み終えることができた。

A Long Walk to Freedom
Nelson Mandela (著)


ネルソン・マンデラ。
南アフリカ独立後の初の黒人大統領。アパルトヘイトからの脱却に大きく寄与した人物である。27年もの間牢獄されていたが、その後釈放され、大統領となった。
彼が本当にどんな人物なのか、それを感じとりたくて読み始めた本だった。
正直なところ、全て理解できたとは思えない。分からない単語も多くて、一つ一つ調べることはしていなくて、流していた部分も多い。
ただ、彼は彼を取り巻く環境の中で、色々なことを感じ、その中ででも、自分の信念を貫いてきたのではないかと思う。ただただ感服。
今度南アフリカに行った際には、彼が長い投獄生活を送っていたロビン島に行ってみたいと思う。(今は観光地になっているようだが)