学校のある先生が勧めていた本。
先生自身はこの本の内容に全て賛成ではないらしいが、ちょっと面白そうなので読んでみることにした。
「みんなの意見」は案外正しい
ジェームズ・スロウィッキー著 小高尚子訳
角川文庫
最近のグーグルのインターネット検索エンジンに代表されるように
非凡な一人より、平凡な集団の意見の方が賢いであることを様々な事例を基に
述べられている。いわゆる「集団の知恵(集合知)」である。
この本の第一部は面白かった。特に、スペースシャトル・コロンビア号の惨事の原因を約20分後には予測した株式市場(専門家が原因を追究し公開するまでには6ヶ月かかったが)。軍務から帰る最中で消息を絶ったアメリカ海軍の潜水艦スコーピオン号の位置の推測。(わずかな情報から様々な分野の人達の判断を集約して結論づけると200mの誤差しかなかった)
第二部はケーススタディで、「集団の知恵」を証明しているというよりは、「集団の知恵」をせずに失敗している事例もしくは「集団の知恵」をしてもうまくいかない事例をあげている。なかなかその面白味に欠けたがそれが現実なのだろう。(本書でもそのように述べている)
そう言えば、日本にも「三人寄れば文殊の知恵」といわれることわざもあったな。
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