今まで「ジェフリー・サックス」「ポール・コリアー」の本を読んできた。どちらかと言えば、援助を援護するような内容だ。その内容に私自身衝撃を受けて素晴らしいとも思ってきたけれど、今度は援助に対して少々批判的な本を読んでみることにした。違った意見も見てみることは大切だと思ったからだ。
傲慢な援助
ウィリアム・イースタリー (著), 小浜 裕久 (翻訳), 織井 啓介 (翻訳), 冨田陽子 (翻訳)
東洋経済新報社
プランナーとサーチャー
著者は、国際的な機関やジェフリー・サックスのような人々をプランナー(Planner)と呼んでいる。先進国はもっと巨額の援助をすべきだというビック・プランのようなアプローチを提唱する人々。
それに対して、貧困層:ボトムの人々の立場にたって、どのようにすれば問題を解決できるかを考え、具体的な計画と行動をできる人々のことをサーチャー(Searcher)と呼んでいる。
著者は、決して援助が不要だとは言っていない。従来のように単に巨額な援助をしているだけでは何の成果も得られない(実際成果を得てこなかった)。サーチャーのように貧困層の役に立つにはどうすればよいか、ボトムアップ的な解決方法を見出し、一つずつ着実に実行していくべきだという。
確かに。今まで国連ミレニアムのような大きなプランに私も目をやられてきたけれど、本当に解決するには一つずつ少しずつであっても成果を出していけるような行動が必要だと思う。かつ、それは私達先進国側からの見方ではなく、途上国の彼らに合ったやり方で実行できたら十分ではないだろうか。
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