Sunday, August 2, 2009

ナイチンゲールの沈黙

「チームバチスタの栄光」を書いた海堂尊の二作目。時間に余裕ができるまでっとずっと我慢してたけど、どうしても待ち切れず、中古本屋で買ってしまって読んじゃいました。

今回の舞台は、大学病院の小児科病棟。そこに入院しているレティノブラストーマ(網膜芽腫:眼の癌)を患っている端人の父親が殺される。自宅で内臓を取り出され、部屋の隅に置かれるというまるで何かの儀式のような形で。生前の彼の父親は、失業中で借金に追われ、常に飲んだくれているというひどい父親。息子の命があぶないというのに、一度も病院に来ず。息子からも憎まれていた。一体誰かなんの理由で殺したのか。この事件解決のために、「チームバチスタの栄光」で出てきた田口医師と厚生省官僚の白鳥コンビが活躍する。

面白い。「チームバチスタの栄光」の推理していくときのドキドキ感みたいなものには欠ける。でも、登場する人達の人生の裏側やら感情が反映されてあり、少し複雑で理解に難しい描写とかあるが、つい話に入ってしまう。彼の作品は、今回の夏休みに読んでしまう予定です。



No comments: