eマーケットプレイスについて調べている中で、この本を発見。ついつい読み入ってしまった一冊です。
IT革命と商社の未来像-eマーケットプレースへの挑戦-
中谷巌 著
東洋経済新報社
現在のIT、特にインターネットの普及に伴い、商社もまた変貌を見せている。
従来から「中抜き」の危機を何度も脱してきた商社。eマーケットプレースの登場により、またその危機が叫ばれている。商社はどうやってこれを乗り切ればよいのか。この危機をチャンスに変えるためにどうすればよいのか。商社のITへの取り組み事例をあげながら述べている。
私は、今まで商社がなぜ存在しているのか、その存在価値を考えたことがなかった。就職先としてやはり人気のある商社。なんで!?と常に感じてきたのが正直なところである。商社の持つ役割としては、物流、資金決済、情報収集、信用力が考えられる。私は、IT革命をしても補い切れない信用力の部分が商社の持つ強みではないかと思う。実際、大手商社がeマーケットプレースを立ち上げて失敗しているケースを見受けるが、それはただ単純に顧客志向の充分な戦略を練り切れてなかったからで、もっと強みを発揮できるチャンスは残っているのではないかと思う。
ちなみに、メーカー商社に勤務していた友達は、資金の回収力であるとゆっていた。特に、日本の企業が海外の企業と取引する際は、その力が大きく発揮されると。
私に、新たな視野を広げてくれた一冊だった。
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