以前、講義の中で先生がすすめていた本。
一時的に少しだけ余裕ができ、図書館に行った際に目にとまったので読んでみることにした。
「通信と放送の融合」のこれから
中村伊知哉著
翔泳社
近年、日本のアニメやマンガ、ゲームなど大量のコンテンツが海外に紹介され、「ソフトパワー」としてポップカルチャーが急速に注目を集めている。21世紀に入ってからそのような流れを受け、さまざまな省庁がコンテンツ産業の振興・育成に力を入れ始めている。ところが、現在の社会システムではコンテンツに流通のインフラとなる放送や通信の権利が複雑に絡み合い、法律で守られているためオンラインでのスムーズな流通につなげることはできない。それを解消するために、「通信と放送の融合」を行う必要がある。本書では「通信と放送の融合」の状況をわかりやすく説明し、2011年地上デジタル放送網完成までの国会通貨を目指す「情報通信法」の全貌を紹介するとともに、日本発のコンテンツが勝ち抜くためには何が必要なのか、クリエイターを育成するためには何をすべきかなどコンテンツ産業の未来についても同時に考える。
全体的に、日本はe-Japan戦略の元インフラとしてはトップクラスになったが、ソフトやサービスは遅れをとった。コンテンツに関してもそう。しかし、日本のポップカルチャーをして、この技術をして更に踊りでることはできる。本の入りは非常に読みやすかった。筆者自身の身近な体験からデジタルへと以降していった歴史が、そして日本のポップカルチャーがどれだけ浸透しているかが述べられている。
個人的に面白かったのは、本書の意義から外れるかもしれないがイタリアで「風雲たけし城」が人気であったという事実。日本のカルチャーはどこでもなんだなと感じた。「おしん」もどこでも全世界で放映されているし、たしかにポケモンに代表されるようにアニメはかなり人気。これらか通信と融合すれば、きっとすごい市場になりえるのではないかと思われる。
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