Friday, February 20, 2009

「最強のリーダーたち」の考え方

リーダーシップ ケーススタディを書くにあたって、関連図書を探していたら見つけたこの本。つい魅かれてすぐに借りてしまった。(最近、私は図書館にいくことが多い)

「最強のリーダーたち」の考え方
片山 修
PHP研究所


本書は、筆者が学習院女子大学で「特別講義 経営リーダー」授業にて企業のトップリーダーを招いた際の話である。企業は何を考えているのか、どんな事業展開をしているのか、社会とどのような関わりを持っているのか、働くとはどういうことなのかをトークショー形式で話している。

2001年に発行されているので少々情報は古いが、企業のリーダーの話が興味深く、言葉が印象に残った。数年前の話だが、現在の状況をリーダーはつかんでいた。授業を受けながら疑問に感じていた答えをリーダーが答えてくれているように感じた。

「『横の社会』が『縦の社会』よりの強くなってくる。(略)ほとんど資金は持っていない。何があてになるかというと、自分たちの力です。その横のつながりというのが瞬時にでき、むしろ縦の力よりも強くなる。それが二十一世紀だと、私は考えています。」
「しかし、本当におカネだけが会社の経営資本なのだろうか。人間も資本だし、社会に勤めている人材の持っているノウハウとか、あるいは特許権とか、あるいは技術上の熟練とか、すべてのものが経営資源になり得るだろうと思うのですね。」
「ブランドというのは、要するに、信頼です。一言でいえば信頼なのです。」
資生堂名誉会長 福原氏

「私は現代における経営において、いちばん大事なことはスピードだと思います。」
日本航空社長 兼子氏

「現場の意見を尊重し、あるいはもっといえばお客さまのことを本気になって尊重する会社は、働いている人間にもやりがいや感動を与えますし、実際に伸びるんですよね。」
本田技研工業専務 福井氏


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