Friday, October 15, 2010

フラット化する世界

以前にベストセラーになった本、先日呼んだ「社会貢献でメシを食う」 の中でもあがってきていたので、読んでみることに。

フラット化する世界 [増補改訂版] (下)
トーマス フリードマン (著), 伏見 威蕃 (翻訳)
日本経済新聞出版社


かなり太い本で、正直じっくりと文章を読めてないのだけれど、ITが普及したことによって世界中のどこででも誰でも発言したり仕事など物事ができるようになりどれだけ変わってきたか、その恩恵と脅威が書かれていた。
確か2006年に日本語の初版が、2008年が今回呼んだ増補改訂版が出ているのだが、出た頃に読んでおけば良かった、、、というのが最初に感じたところ。ここに書かれている事実が、今ではもう当然のように行われている。この状況を踏まえて自分はどうしていけばいいのか、早くに考える機会になっただろうに。

この本を読んで一番印象に残り考えたこと、、、それは世界がフラット化することが、本当にみんなにとっていいのかということ。
先進国の企業が中国やインドへアウトソーシングすることによって、企業はコスト削減と(時間が限られず)効率化を図れる。今まで途上国と言われていた国でも、ITの普及により自国内で仕事につける。一見、良いことばかりのように感じるが、先進国での仕事が減少し失業者を増やすことになるのではないか、途上国は今までになかった生活の変化がもたらされることが良いことなのか、そんな疑問が出てくる。
本の中でも、そんなことに触れられていた。しかし、ある経済学者は言う。一時的にはそのような現象が起きるだうが、長期的に考えると全体の発展につながると。(正確には少し違った表現だったが)
人の欲も含め、世の中の変化は留まることを知らない。次から次へと新しい展開が出てくる。大切なのは、その変化を受け止め、適用し、そして自分の居場所を見つけること、そして次なる発展を考えること。そういうことなんじゃないかなと、私は理解した。とにかく、もっとグローバルに考えられるようにならないといけない気がする。世界(地球)の中で、自分がどうできるか。
最後に、とはいえ人ややっぱり信頼で成り立つものなんだろうな。ITに関わるなら、直接顔の見えない相手とどうやってその信頼を築けるかも大切な要素なのかもしれない。



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