前述していたように、グラミン銀行に関する本を読んだ。
グラミン銀行を知っていますか
坪井ひろみ著
東洋経済新報社
以前に触れたかもしれないが、ノーベル平和賞を受賞したムハバド・ユヌス博士が設立したグラミン銀行。貧困層を対象とする無担保の融資マイクロクレジットをおこなった。この本では、グラミン銀行に関心を持った著者が実際にバングラデシュを訪れ、マイクロクレジットを利用して生活の質を高めようと頑張っている女性たちを取材しまとめたものである。
社会企業家を調べる中で、グラミン銀行の話は必ず出てくる。
1983年に設立され、もう20年以上の歴史がある。こんなに以前から、貧困層の人たちを支援する活動が始まっているとは驚きである。確かに、以前紹介したことのある「グリーンベルト運動」もかなり前から活動されている。やはりどんな時代でも社会のために何かしたいという気持ちを持つ人たちはいるものである。
ちなみに、この本では特にグラミン銀行のマイクロクレジットを活用する女性たちからの視点で書いている。よって、バングラデシュの女性達の過去、グラミン銀行を知ってからの現状をこの本から読み取ることができる。社会的に弱い立場におかれていた彼女たちは、マイクロクレジットと関わることで、自信を持ち、家族のために何かできるようになっていく。その姿には感動である。ただ、ユヌス博士がどのようにこの活動を始め、進めていったのかを知るものとしては少々物足りない感じを受けた。
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