Friday, July 15, 2011

未来を映した子供達

未来を写した子どもたち [DVD]
ロス・カウフマン (監督), ザナ・ブリスキ (監督)


インド・カルカッタの売春宿に暮らす子供達に、カメラで写真を撮ることを通じて夢や希望を持つことを伝えていく活動をしているKids with Camera。
実際の彼らの生活、活動の様子を撮ったドキュメンタリー。
私は、インドに行ったことはない。ただ、彼らの生活は厳しいんだろうなとも思うし、映像だけでは分からないことが多々あると思う。けど、この作品の中でやはり何より言えることは、子供達がすごく生き生きしてるということ。家庭の問題で悩む姿も出てくるけど、カメラを持って写真を撮っている姿は印象的。
最後の(作品の中に出演している子供の一人)インタビューの中で、「これは決して悲しい作品ではないです。みんなが夢を持っいる幸せな作品です。」と言っていたことが忘れられない。

ツォツィ

さて、少々重い話も。

ツォツィ [DVD]
プレスリー・チュエニヤハエ.テリー・ベート (出演), ギャヴィン・フッド (監督)


南アフリカを舞台にしているということで、以前からすごーく気になってた作品。
ヨハネスブルクのスラムで窃盗などの犯罪を繰り返しながら生活していた少年が、奪った車の中にいた赤ん坊に出会ってから、少しずつ変わっていく話。
赤ん坊の扱いに慣れていないながらも、赤ん坊にある種の愛情のようなものを感じて世話をしていく姿がすごく印象的。
赤ん坊の力は大きい。
どこで生まれて育とうと、辛い過去があろうと、人の心には人を大切にする気持ちがあると信じたい。

かもめ食堂

前から名前は聞いていて気になってたやつ。

かもめ食堂 [DVD]
小林聡美 (出演), 片桐はいり (出演), 荻上直子 (脚本)


まさか、フィンランドのヘルシンキが舞台になってるとは思わなかった。(あー、私が一度は行ってみたい北欧)
そこで一人日本食堂を営むサチエの元で、日本人旅行者のミドリが手伝うようになってから、少しずつ人々が店に来るようになる様子がみれる。
これもまた、人々の人間味が感じられるところが良い。どこに行っても、みんな同じだなぁって思う。色々な過去や悩みを抱えながら生きてる。でも、お互いに助け合ってる。ちょっとほっとできるようなこんなお店素敵だと思う。

南極料理人

やっぱり日本の作品も観たいなって思ってしまう。

南極料理人 [DVD]
堺雅人 (出演), 生瀬勝久 (出演), 沖田修一 (監督)


ひょんなことから、南極観測隊の料理人として派遣される主人公。
限られた食材から作り出す料理は素晴らしい。やっぱり人は美味しいもの・好きなを食べているときが幸せ。
料理で人ってつながるもんだなぁって思う。
南極観測隊って変な人の集まりだなって思うけど、くすって笑えるような瞬間があり、人間味が感じられる瞬間があり、こうゆう作品も私は好きだなー。

キューティ・ブロンド

友達に薦められた作品。凹んでるときには、元気が出るよーって。

キューティ・ブロンド (特別編) [DVD]
リーズ・ウィザースプーン (出演), ルーク・ウィルソン (出演), ロバート・ルケティック (監督)


付き合っていた彼に、「ブロンド女性はちょっと、、、」(たぶんおつむが弱いってこと!?)ってふられる主人公ベルエア。そこから、猛勉強してハーバードのロースクールに入り、奮闘する話。
キューティ・ブロンド2は、更に政治家を相手に奮闘する話。
最初は、周りからも冷たくされていた彼女。でも、ひたむきな頑張りによって、次第に見直される存在に。
正直なところ、ハーバードにこんなに運よく入って上手くいくとは思えないけど、彼女のすごくまっすぐな姿勢が素敵だった。かわいかったな。
ちょっと頑張ってみようかなって思わせる感じ。



ソーシャル・ネットワーク

映画Week!TUTAYAの4枚組1000円につられて、8枚も借りてしまった(笑)

ソーシャル・ネットワーク [DVD]
ジェシー・アイゼンバーグ (出演), アンドリュー・ガーフィールド (出演), デヴィッド・フィンチャー (監督) |


上映された頃に、観にいこうか悩んだ作品。

Facebookの創始者であるマーク・ザッカーバーグを題材にした映画。
ある雑誌でのインタビューでは、彼はここに出てくる人物のように嫌なやつではないってゆってたっけ。
でも、学生のときから、興味あることには異様に熱心なところは、きっとそのままなんだろうなと思う。
「好きこそものの得意なれ」ということわざのように、やはり好きなことに熱中できる人は凄いと思う。そして、人柄が周りに協力してくれる強力な人々を寄せつけるのだろう。

世界経済を破綻させる23の嘘

少々過激とも思わせるタイトルに思わず惹かれてしまった。

世界経済を破綻させる23の嘘
ハジュン・チャン (著), 田村 源二 (翻訳)
徳間書店


ぱっと見ると、一般的に良く言われててそうそうって思うような事柄。でも、嘘であると言う根拠を読み進めると、”自分は惑わされてる、確かに筆者が言うことも一理だ”と気付かされる。
私は、正解というものはないと思うが、一つの視点でしか考えられない人にはなりたくないと思う。物事は見方次第、人の立場次第、状況次第で変わるものだと思う。

第1の嘘 市場は自由でないといけない
第2の嘘 株主の利益を第一に考えて企業経営せよ
第3の嘘 市場経済では誰もが能力に見合う賃金をもらえる
第4の嘘 インターネットは世界を根本的に変えた
第5の嘘 市場がうまく動くのは人間が最悪(利己的)だからだ
第6の嘘 インフレを抑えれば経済は安定し、成長する
第7の嘘 途上国は自由市場。自由貿易によって富栄える
第8の嘘 資本にはもはや国籍はない
第9の嘘 世界は脱工業化時代に突入した
第10の嘘 アメリカの生活水準は世界一である
第11の嘘 アフリカは発展できない運命にある
第12の嘘 政府が勝たせようとする企業や産業は敗北する
第13の嘘 富者をさらに富ませれば他の者たちも潤う
第14の嘘 経営者への高額報酬は必要であり正当である
第15の嘘 貧しい国が発展できないのは起業家精神の欠如のせいだ
第16の嘘 すべて市場に任せるべきだ
第17の嘘 教育こそ繁栄の鍵だ
第18の嘘 企業に自由にやらせるのが国全体の経済にも良い
第19の嘘 共産主義の崩壊とともに計画経済も消滅した
第20の嘘 いまや努力すれば誰でも成功できる
第21の嘘 経済を発展させるには小さな政府のほうがよい
第22の嘘 金融市場の効率化こそが国に繁栄をもたらす
第23の嘘 良い経済政策の導入には経済に関する深い知識が必要